メンバー募集(その2)

私たちと一緒に働きませんか?

私は1995年に大阪大学医学部を卒業し、第一外科(当時)に入局。インテリジェントホスピタルというテーマで、1993年に大阪・中之島地区から吹田地区に移転した新しい阪大病院で1年間の研修医生活を送りました。

 

それから、公立病院を2つ経て、消化器一般外科・呼吸器外科の診療に従事したあと、大学院生として2000年に大学に戻り、臨床応用が始まった肺移植に取り組んでいた医局で色々な経験を積ませて頂きました。

 

その後、色々あって医局を離れ、実家の薬局運営などに従事していますが、医師としての活動も(細々と)続けていました。

 

基本的には、週に1回の外来バイトと、健康診断・レントゲン読影のバイト、さらには、当時専門にしていた、内視鏡下の呼吸器外科手術の手伝いなどに行っていました。

 

 それが、2007年に大学の同級生からきた一本の電話で大きく変わります。「訪問診療のクリニックで人を探してるんやけど、手伝ってあげてよ」。

 

そんなことはやったことも無かったのですが、「頼まれごとは試されごと」と思って取り組みました。介護施設への訪問診療でしたが、とても勉強になり、週に半日のつもりが1日になり、2日になり、3日になり,…最終的には常勤となって、その医療法人の理事にもならせていただき、最終的には院長も担当するなど、在宅での業務にあたっていました。このころに、医薬分業ではなく医薬協業が大事というコンセプトに行き当たったのですが、これは、医師としてのキャリアには関係ないので、ここではこれ以上は触れません。

同時に、同級生や先輩の先生のクリニックでは、個人在宅への訪問診療を手伝ってくれないかというお話もいただき、それにも熱心に取り組んでいました。介護施設かご自宅かで、患者さんの状態や医療ニーズのあり方は、時と場合によって大きく変わりますので、色々な経験をさせていただきました。

 

気が付くと、外科医として熱心に働いていた期間と比肩するぐらいの時間を、訪問診療医として過ごすようになり、それなりに経験も積んでいたのです。ただ、その状況も一本の電話で大きく変わることになります。

 

理事を務める訪問診療クリニックでは、患者さんの状態が悪くなった時に、受け入れ先の病院を探すのに難渋するということが問題になっていました。私自身も、ようやく病院が受け入れて下さって、ホッとしたということは1度や2度ではありませんでした。

 

個人的には、診療所を有床診療所としてはどうかとも考えていたのですが、結果的にグループとしては、2015年に大阪市・西成区の病院をM&Aし、グループ全体の医療の質的向上に努めるという方針になりました。

 

私自身は、診療所の方の理事でもありますし、200名前後の患者さんを担当していたこともあり、そうなんだ、と思いながらそのことを聞いていたのですが、あるときに「先生、ちょっと話があるので、病院に来て欲しい」ということでうかがうと、診療所から病院に転籍し、いわば病院再建に取り組んで欲しいというオファーを受けました。

薬局の経営はしてきましたが、病院経営はもちろんやったことは、ありません。

「調剤薬局」のやり直しというのも、それなりにはやってきましたが、それは、「社長の息子(創業家)」という謎のインパクトがあったからやれたということもあったと思うのです。

 

しかし、今回は、違います。買収側としてきた人ということになるわけですが、ここでも頼まれごとは試されごとということで、「会長にお声をかけていただけるのなら、返事はハイかyesです」とお答えし、2015年の6月から、病院に籍を移すことになりました。

それから数年は、やはり組織のやり替えということとともに、大阪市南西部に位置する180床の病院として、地域医療の中で果たすべき役割は何かということを考えながら、スタッフとともに試行錯誤を繰り返して参りました。

 

病院の名称も「医療法人嘉健会 思温病院(よしけんかい しおんびょういん)」と名前を変え、私が院長、理事長を兼任しながら、現場での業務の改善や医療レベルの向上に努めてきました。その結果、少し病院としての方向性も見えてきて、経営的にも目処が立ちだしました。

 

当院は、急性期一般病床、医療療養型病床、地域包括ケア病床を60床ずつ有する180床の急性期ケアミックス病院です。

 

高齢化が進み単身世帯も多い大阪市西成区に立地しており、二次救急指定病院でもあります。

創立された先生が、大阪市立大学(現 大阪公立大学)の第一外科出身だったこともあり、消化器外科が強みでありましたが、今は、昨今の事情も踏まえ、下記4点をあげています。

 

1)心不全内科

 心不全パンデミックという言葉もありますが、大阪市全体でもどう取り組むのかということで、大阪心不全地域医療連携の会に当院も参画。私の出身医局から心臓血管外科医が2名在籍(1名は、私が入局時の教授です)し、思温ハートチームを院内で組織し、外来・入院診療にあたっています。

 

2)高齢者内科

 超高齢社会の到来に加え、もともとが介護施設への訪問診療を行ってきたこともあり、やはり、高齢者に対する最適な医療を具現化したいということに取り組んでいます。総合診療を学ばれた医師も在籍している他、一般の消化器や肺炎、感染症などの治療においても高齢者が対象であることがほとんどであり、医・薬の連携だけでなく、看護、介護との連携も深めながら最適な医療のあり方を目指しています。

 

3)消化器疾患

 やはり、疾患として消化器由来のものは多いことに加え、もともとが大学の外科医局との関連があり、今も、医師がいらしていただいていること、2年半ほど前に消化器内科の先生もジョインしていただいたこともあり、消化器疾患への対応にも力を入れています。

 

4)整形外科疾患

 また、高齢者の場合には、どうしても転倒・骨折ということは気をつけていても起こります。そのような場合にも、迅速に手術等の対応もできるようにしています。

 

また、2020年に入ってからは新型コロナウイルス感染症の感染拡大が起こりました。

 

 

当院は、ハードも古く、またスタッフのスキルにもまだまだ伸びる余地があるので、最初はちょっと難しいなと思っていたのですが、感染の拡大が止まらず、院内での安全性も確保するために、大阪府のコロナ重点医療機関となり、治療も行うようになっています。

 

このような当院での特色は、以下の3つと考えています。

 

1.多職種連携・チーム医療の実践

 当院では、医師、看護師だけでなく、薬剤師、管理栄養士、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、臨床工学技士、診療放射線技師、臨床検査技師といったメンバーが、職種の垣根を越えて連携してチーム医療を実践しています。また、医療と介護の連携、さらには、医療職と事務職の連携にも力を入れ、スムースで質の高い医療が提供を目指しています。

2.第三者認証の受審

 いくら良いことをやっていると自分で思っても、やはり、それだけでは十分ではありません。医療や病院運営としては、大阪市西成区の病院では唯一、公益財団法人日本医療機能評価機構の認証を受けています。

 また、経営の品質向上にも取組を始めており、これからの経営のありたい姿を院内での1年半に亘るディスカッションを通じてデザインシートとしてまとめ、病院としては全国的にも珍しいですが、公益財団法人日本生産性本部「経営デザイン認証」を受けています(写真)。

 

3.理念経営の実践

 どの組織でもそうだと思いますが、やはり、理念に基づいた組織運営というのは大事だと、薬局をマネジメントしてきた観点からも思います。医療機関というのは、どうしても専門職が集まり、院内開業のような形もともすれば見られるなかで、病院としてどうあるべきか、期待される役割は何か、そこで、スタッフはどういう行動をするべきかということは、二の次になってしまうことがあります。当院は、「思温病院があるから安心・安全とおもっていただくこと」を目標にして、職員一人一人が「感謝の気持ちを感動に変えられる自律型感動人間」として成長していくことを目指しています。

 スタッフ一人一人の成長が組織の成長であり、また、従業員満足度なくして顧客満足度はないという考え方のもと、「理念経営の実践」に取り組んでいます。

 

このような取組を、さらに進めていくために、当院では新しい人材を求めています。

当院で求めている人材

①医師

当院は、バリバリの急性期でもなければ、慢性期オンリーでもありません。地域で何かあった時に頼りにしていただける病院を目指すなかで、自らの専門性を磨いてこられた先生に、今までの経験を活かしながら、ある意味ではご自身が医師を目指された思いを実現できるような活躍もしていただきたいと思っています。

・急性期医療をずっとやってきたが、地域医療の現場での新しい医療を実践したい

・多職種連携、チーム医療を通じた高齢者への最適な医療のあり方を経験したい

・現場だけでなく、マネジメントや医業経営についても勉強してみたい

 

当院では、現在、様々なバックグラウンドを持つ医師が活躍されています。

もし、少しでもご興味を持って頂ければ、是非、一度、ご見学にいらしてください。

お問い合わせは、こちらまで(私に直接届きます)。

 

②看護師・准看護師

当院の中で、最も人数が多く、また患者さんとの距離が最も近いのが看護職です。

当院では、令和4年の4月に、新しく看護部長が赴任し、看護部全体の組織力や各職員の資質向上に努めており、看護部の特設サイトもございます。

私自身が、医師として、また、院長・理事長として当院で活躍いただけると思う方は、以下のような方です。

・今までの急性期看護の経験を活かし、高齢者へのチーム医療に取り組みたい。

・第二新卒として、地域医療の現場で教育も受けながら、スキルアップしたい

・決められた業務をこなすのではなく、求められる業務を自分で見つけてトライしていきたい

 

お申し込みは、上記サイトのフォームからお願いします。看護部長に直接届きます。

③医事課・事務系職員

医療機関は現場での専門職だけでは成り立ちません。業務を支え、病院を支える医事課や事務系のスタッフがいてこそ、初めて病院の業務が遂行でき、患者さんに医療を提供することができます。

・医事課業務の経験を活かして、新しい病院作りにも挑戦してみたい

・医師事務作業補助者としての経験を活かして、医師の働き方改革も支援したい

・病院業務の経験はないが、新しい現場で期待される役割に応えてみたい

 

お申し込みは、こちらまで、氏名・住所・連絡先・希望職種など添えてご連絡ください。

当院事務部長が直接お受けします。