いわゆる一つの社内結婚

気がつくと、そうなっていた

今日は、私どもの薬局で、頑張ってくれていた2名の薬剤師さんの結婚式にお呼ばれしてきました。

もちろん、昨日決まったものではなく、1年以上前から準備に準備を重ねたもので、若い二人もご家族も、皆さん悩みに悩まれたと思いますが、ウェブ参加(お弁当付き)も可能にして、会場は広めに用意され、感染対策に配慮された(業界基準も作られていて、それに準拠されているそうです)結婚披露パーティでした。

新婦は、学生の時に、私の講義を聞いたのがきっかけで、学生時代から当社の勉強会に参加され、晴れて、国家試験に合格後、入社。新入社員歓迎会でのあいさつでは「やっと、念願のハザマ薬局の社員になれました!」とおっしゃっていただいのが、印象的でした。

一方、新郎は、これまた彼が学生時代に、とあるプレゼンイベントで一緒になって、二次会の居酒屋で名刺をもらった記憶があります。

 

若いのに、きちっとスーツを着こなして、かっちりしたダブルのトレンチコートをしっかりとボタンも締めて、熱く医療のあり方を語る彼は、若さとエネルギーを感じました。

きっと、一般企業とか起業とかそういった選択肢をとるんだろうな、と思っていたら、なんと、当社に来てくれました。

 

色々と理想も高いので、まだまだ発展途中のうちではしんどいかなと思っていたのですが、それは全くの杞憂で、本当に東奔西走、がんばってくれました。

日常業務はもとより、学会発表、新卒学生採用、社内イベント、様々な活動において、新郎が新婦より入社は1年先輩、でしたが、それぞれよく頑張ってくれました。

話を聞くと、学生時代の医療系イベントで以前はお会いされていたようですが、たまたま当社で再会。

さらに、これは偶然ですが、同じお店に配属になり、がんばってくれてました。その頃に、お互いをよく知るようになり、今日の佳き日に至ったようです。

いつだったか、訪問診療に新郎と同行していた時に、「今度、結婚します」と言われて、「そうなの!?お相手はどんな方?」と聴いて、びっくりした思い出があります。

振り返ってみると、社内イベント(左は学会)でも、結構二人で一緒にいることが後でわかりました。

おじさんは、そういうの鈍感なので、よくわかりません。

そんな彼らも、それぞれに人生の踊り場というか、キャリアの節目を迎え、当社を去って行きました。最終出勤日あたりには、みな、挨拶にきてくれます。そんなときに、私からは終身雇用の時代じゃない、うちでの経験を活かして、次の場所でも患者さんを良く診てがんばってほしいという話をして、送り出していますが、そんなお二人の結婚式に呼んでいただけたのは、何か、いつもの社員さんの結婚式に増して、感慨深い感じがしました。

 

ちなみに、今日は人前式だったのですが。新郎新婦が署名したのち、立会人代表として、新郎新婦がいた店で上司だった薬剤師2名が署名しました。そして、それらの誓約書を署名人から新郎新婦に渡すセレモニーがあったのですが、ふと気がついたことがありました。

 

全員、うちの社員でしたが、全員うちを退職し、新天地でがんばっています。そして、それらがまた集って、私を呼んでくれている。ありがたいなと感謝の気持ちがあふれました。

 

社長としては失敗続きの15年で、迷惑をかけた社員も沢山います。今日の4人も、楽しい思い出ばかりではなかったと思いますが、こうやって呼んでいただいて、何か報われたような、許してもらったような気がしました。ありがとうございました。

 

竜太先生、芽衣先生、末永くお幸せに。