薬剤師のタスクシフト

なぜ、あなたは仕事を振れないのか

 

今、色々な薬局で業務改革に取り組もうとされるなかで、薬剤師も、それ以外のスタッフも、業務のテリトリーの変更を好まないのには、2つの理由があります。

 

1つは、薬剤師が、自分の業務を共に遂行するに足るメンバーだと実感できないから。そして、もう1つは、あまり教育もされずに、がばっと仕事を回されても怖いし、責任もとれないからです。

 

そのままで、いわゆるCPS(CO-Pharmaceutical Staff)と一緒に仕事をとしても、結局は振れる業務は限定的で、薬剤師としてはあまり業務負担の改善も実感できず、なんだかなぁ、という形になります。

 

とはいえ、薬機法改正がいよいよ現実のものになりはじめ、2020年度調剤報酬改定でもそれらに基づく大幅な変更も見込まれるようになった今、薬剤師の業務やあり方も大きく変わらなければなってきました。

 

薬剤師が服用後のフォロー、アセスメント、医師へのフィードバックといった業務を行うためには、現在の業務を整理して、時間・気力・体力を温存しておく必要があります。そのためには自薬局の体制に応じた新しい業務フローを作り、試行錯誤を重ねながら、現場に落としこんでいく必要があります。薬剤師法19条を遵守しながら、新しい業務体制を作るには、0402通知を参考に、薬剤師以外の者でもできる業務を、きちんと構築して行く必要があります。

 

しかし、そういったスタッフは、様々な職種からの転職や、文系学部からの新卒就職のメンバーです。彼ら彼女らに、在宅で居宅療養管理指導の契約を締結したり、一包化の計数チェックをしたりしていただくためには、ある意味では一からの教育が必要です。逆に、これがなければ、薬剤師は不安が強く、自分の仕事を振ることを直感的に拒否したくなります。

 

私たちも同様の問題に直面し、6年前から準備を進めてきたものを、体系化してし、e-learningとして昨日公開しました。

 

 

ここでは25のカリキュラムから「社会人マナー編」「基礎知識編」「在宅業務①」「在宅業務②」の4つのフェーズを段階的に学びます。初めてパートナーの業務を学ぶ方や、社員研修にパートナー教育を取り入れる薬局様でもパートナー制度を体系的に理解し、学ぶことができます。

 

 

修了後は、修了証もオンラインで発行されますので、0402通知にも明記された研修実施の履歴としても活用できます。

是非、自社のCPSの研修を実施してあげてください。それが、薬剤師が業務を安心して振ることにつながり、結果的に、薬剤師の対人業務の充実、そして、医薬品の適正使用、医療安全の確保につながっていくと思います。