歌の意味がわかるお年頃

講演ではよく話をするのですが

僕の実家の隣はスナックでした。

 

ちょうど、8トラックのカラオケが全盛だったころで

この隣のスナックには、夜な夜なお客さんが集い

楽しそうに歌っていました。

 

当時、小学生だった私は、これらの歌を毎晩毎晩

聞いていましたので、小学校5年生の林間学校に

行く途中のバスのなかで、最初に歌った歌は、

小林旭の「昔の名前で出ています」でした。

 

そのほかにも、「夜霧も今夜もありがとう」とか

「銀座の恋の物語」とか、「大阪しぐれ」とか

だいたいの歌は、イントロを聴けばさびがわかり

ましたし、歌詞もだいたい覚えていたものです。

 

昨日、病棟を回診していると、食事の時間が近づいた

みたいで、ADLが比較的良い患者さんは

ディルームに集まってきました。

そのころに、CDラジカセ(!?)から、懐メロが

流れてきたのですが、それが、「昔の名前で

出ています」でした。

 

思っていたよりも大音量で、廊下を歩きながら、聞くとも無く聞いていたのですが、驚きました。

なぜなら、歌詞の意味がわかったからです。

 

今までも、歌詞は覚えていましたが、それはお経のようなというかなんというか、意味まで理解しているか

といえば、それは小学生には無理ですよね。

 

それが、今は、わかる。おっさんになったものです。

 

ま、それは、それで、いいか。