めったにないこと

うちの父は、今月、76歳を迎えます。大学と大学院で薬学を学び、その後、製薬会社に就職して、40数年でしたか、本当にまじめに働いてくれていました。

有機が専門でしたが、後半のキャリアではお薬の製造に関わったしごとを行いいろいろと苦労したようです。

 

何事に於いても自分のことは後回しで、自分は何でもいい、別に欲しい物は無い、というのが口癖です。

 

趣味は囲碁で、アマチュアで6段とか7段とか(日本棋院と関西棋院でしたっけ?)免状があり、今も、常時10名以上の方にボランティアで囲碁の指導をしているようです。

 

10年ほど前に、うちの近くに引っ越してきてくれて、夕方から夜までの子供たちの面倒をみてくれていました。とくに、娘は、父と一緒にいる時間も長く、いろいろなことを話しているようで、夜、そんな話を聞くことも楽しみです。

そんな父が、昨年末ごろでしたか、「iPad airが欲しい」と言いました。はっきりと。

何もいらない、あるもんでいい、という父が欲しいとしっかりいったので、ちょっとびっくりして二度聞きしましたが

やっぱり、欲しいと言っていました。

いろいろ話をしていると、私の家ではwi-fiが飛んでいるので、3Gモデル(最近もこう言うんですかね)ではなく

買い切りのモデルにしたい、と。で、どう買えばいいんだとか、何とかという話になったので、ちょうど、

お誕生日も近いし、プレゼントするわと、iPhoneから名前と携帯番号を刻印して注文しておきました。

カバーも欲しいというので、それもつけて。

 

数日して届いたのですが、セッティングはうちの長男が全部してくれました。便利ですね。囲碁の棋譜をみる

アプリが欲しいというので、それも私のIDで買ってダウンロードしました。もう、一生かかっても見られない

ぐらいの棋譜が、一気にダウンロードされました。たぶんテキストデータだから、そんなに重くないのだと

思います。

 

これえ、wi-fiがなくても、どこでも囲碁の勉強や復習ができます。めったにものが欲しいと言わない父が言った

願いに答えることができました。うれしそうに、ずっと触っているのを見ると、とてもうれしいです。

このあと、子供たちはいろんなことを教えてくれました。

 

長男:CDを3枚ぐらいiTunesで入れて上げた。おかげで、僕のiTunesに昭和の曲が入っている。

   うん、まぁ、そういうことはあるね。

 

長女:今まで帰ってきたら、居間でテレビを見ていたのに、今は、Youtubeでずっとお笑い見て、笑っている。

   うん、まぁ、ほほえましいわね。


ある程度のセッティングがすめば、説明書もなく、直感的に操作できる。優れたデバイスであり

サービスであり、それを支える環境は整いつつあるということですよね。